武田薬品工業株式会社

たけだやくひんこうぎょう/Takeda Pharmaceutical Co., Ltd.

大阪府大阪市中央区道修町四丁目に本社を置く、日本の製薬会社。タケダ、武田薬品とも呼称する。東証1部、大証1部、名証1部、福証、札証上場。1925年設立。

大和国広瀬郡薬井(現・奈良県北葛城郡河合町薬井)から道修町に出てきた長兵衛が薬種仲買商の近江屋喜助の下で奉公したあと「のれん分け」によって独立し薬種商「近江屋」を開いたのが始まりで、1781年(天明元年)に、現在に至るまで本社を置く大阪市中央区道修町に店を構えた。当主は代々長兵衛を襲名し近江屋長兵衛として薬種問屋を営んだ。 四代目から武田姓を名乗り、五代目武田長兵衛が1925年(大正14年)に「株式会社武田長兵衛商店」を設立して法人となる。その後、医薬品の製造・販売によって業績を伸ばし、1954年(昭和29年)発売のビタミン剤「アリナミン」などで、日本の一般消費者に広くその名を知られるようになった。 日本の医薬品企業では売上高ナンバー1であり、世界の医薬品企業の中では連結売上高16位である。利益率はトップクラスを誇る。2007年(平成19年)3月期決算では連結売上高1兆3千億円超、連結純利益3千億円超。連結従業員数は約15,000人。医療用医薬品の売上が連結売上高の約9割を占め、糖尿病治療剤、高血圧症治療剤、消化性潰瘍治療剤等を主力製品とする。 経営の基本精神として、高い倫理観と強い使命感に裏打ちされた「タケダイズム」、経営理念「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」を掲げ、企業倫理については、「武田薬品コンプライアンス・プログラム」を全社に渡り実施する、としている。 研究開発においては、生活習慣病領域、癌・泌尿器科疾患領域、中枢神経系疾患領域、消化器疾患領域の4領域を重点疾患領域としている。 かつては、農薬、ウレタン樹脂、動物用医薬品、調味料およびビタミン・バルクといった事業も手がけていたが、これら非医薬品事業は、2000年頃から、それぞれ、住友化学、三井化学、シェリングプラウ、キリンビールおよびBASFとの各合弁会社に移管し、現在は、それぞれ合弁相手の完全子会社となっている。これを反映して、2004年(平成16年)7月に英文社名をTAKEDA CHEMICAL INDUSTRIES, LTD.から現在のTakeda Pharmaceutical Company, Limitedに変更している。また、子会社だった「武田食品工業」も、2006年(平成18年)4月にハウス食品との共同出資会社「ハウスウェルネスフーズ」に移行し、飲料部門からも撤退した。(2007年(平成19年)10月にハウス食品の完全子会社となった。) 2008年(平成20年)5月には、米国バイオ医薬品会社ミレニアム・ファーマシューティカルズ社を株式公開買付けにより買収し、7月には、従前からの米国子会社TPNA社、TAP社の合併による米国事業再編、2009年(平成21年)3月には、武田ファーマシューティカルズ・インターナショナル社の設立等、海外における事業体制整備を進めている。 本社は、登記簿上の本店である大阪道修町の本社と東京日本橋の東京本社の二本社制をとっている。大阪の本社がある武田御堂筋ビルの1・2階は、三井住友銀行備後町支店となっている。同行は住友銀行の流れで武田薬品のメインバンクでもある。 国内向けと海外向けで違うロゴが使われている。国内向けは、白抜きの○に▲が埋め込まれたもので魚の鱗を模っており(通称「ミツウロコ」)、海外向けはTをかたどっているが下の部分が白抜きになっていて、そこにTakedaと筆記体でかかれたものである。それぞれのロゴは英語版を参照のこと。国内向けロゴは日動火災海上保険(現:東京海上日動火災保険)と酷しく似ていたが、業種が違うことから両社が合意していた。

武田薬品工業株式会社の主な製品/医療用医薬品

武田薬品工業株式会社の主な製品/一般用医薬品医薬部外品